(取材・文/郭同慶 雑誌『墨』より転載) 翰墨書道会会長の郭同慶が、現代中国の書法界を牽引してきた代表的な書家20人を紹介する。北京にある書斎、西湖畔のアトリエ、上海の高層マンションなど、中国各地を訪れての取材は長時間に及んだ。中にはマスメディアの取材をシャットアウトしながら、面談に応じてくれた巨匠もいた。
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2022.11 | 沈曽植没後100周年を記念し、各地で多彩な行事 写真は沈曽植の旧居。背後の6連幅の刻字は沈曽植の書。また、扁額の3つの大文字「駕浮閣」および両サイドの楹聯は王蘧常の章草。(クリックすると拡大できます) |
浙江省の嘉興日報は11月18日付け「江南周末」ページで、沈曽植没後100周年を記念した特集を掲載。 その中で①上海図書館が沈曽植の300通余りの手紙を初公開し、本にまとめて出版した②日本では「海日生華」書道展(翰墨書道会主催)が開催された③嘉興博物館で、没後100周年の特別展が開かれた④沈曽植の旧居が改装されてオープンとなり、それを記念した学術討論会が開催された、など没後100周年を記念した多彩な行事が各地で開催されていると伝えている。 |
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2022.02 | 「書道学科」が「美術学科」と並び、「一級学科」に昇進 書法網によると、国務院学位委員会弁公室は最近、「博士・修士学位授与と人材育成学科専門目録及びその管理方法に対する意見募集に関する書簡」を発表し、その中で書道と美術を「芸術部門」の下に同列に並べ、書道を「一級学科」に昇進させた。 |
もともと「芸術部門」は「文学部門」の下にあったが、2011年に「文学部門」から独立した。これに伴い、それまで「二級学科」だった「美術学科」は、「芸術部門」の下で「一級学科」に昇格した。書道は「美術学科」の下の「二級学科」だった。それから10年経って、ようやく「書道学科」は「美術学科」と並び、「芸術部門」の下での「一級学科」になった。 |
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2021. 11.15 | 「启航新制程迎新書法篆刻展」を開催。 主催:上海中国書法院 場所:新虹芸術館 |
117人・120余の作品を展示。当書道会名誉会長の蘇士澍(前中国書法家協会主席、翰墨書道会名誉会長)、姜熊烽上海中国書法執行副理事長、翰墨書道会副会長)をはじめ、上海のみならず全国から著名な書道家が出品。海外からは、郭同慶(翰墨書道会会長、上海中国書法院海外副院長)らが出品した。 |
蘇士澍の作品 郭同慶の作品 姜熊烽の作品 |
2021.4.14 | 第7回中国書法蘭亭賞決まる。 (写真は中国文芸網から) |
第7回中国書法蘭亭賞の表彰式が紹興の蘭亭書法博物館で行われた。1835人の作品の中から金賞2人(孙慰祖、崔寒柏)などが選ばれた。同賞は2001年から始まり、3年に一回募集している。 |
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2021.1.27 |
孫暁雲が中国書法家協会の新主席に就任。 (写真は江蘇書法家園網から) |
中国書法家協会第8回全国代表大会が北京で開催され、蘇士澍(翰墨書道会名誉会長)に代わって孫暁雲が新主席に選ばれた。蘇士澍は沈鵬、張海(翰墨書道会名誉会長)とともに、名誉主席に就任した。孫暁雲は1955年南京の生まれで、女性としては初めての主席就任。 |
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2020.8 |
西安交通大学都市学院が「北朝碑刻書道研究センター」を設立。式典には当書道会の蘇士澍名誉会長、郭同慶会長が賀詞を送り、両賀詞共に陝西省の新聞・《文化芸術報》に掲載された。 薬王山碑刻:姚伯多兄弟造像記 (画像をクリックすると拡大します) |
同センターが着目しているのは、陝西省銅川市にある薬王山。唐代の名医、孫思邈にちなんで名付けられた山で、広大な中医薬文化の宝庫であるが、それとともにここには北魏など北朝期の多くの碑刻があることでも知られている。すでに清末から収集・整理が始まっているが、同センターではさらに研究を進めていく。 薬王山は陝西省では西安碑林に次いで、1962年に全国第一回重点文物保護単位にもなっている。主に北朝の造像碑百余り、隋から明の摩崖仏の造像45尊、宋から民国までの歴代の碑石約200などがあり、そのうち国家一級文物は28件と多い。ここの碑刻には、仏教と道教の融合傾向、「民間性」の特徴がみられる。 |
蘇士澍名誉会長の賀詞 郭同慶会長の賀詞 |
2020.6 | 《蘧草法帖》が上海出版社から出版される。 (画像をクリックすると拡大します) |
《蘧草法帖》6巻一函で、重さは10キロにものぼる。王蘧常(1900ー1989)先生生誕百二十周年記念のため、門人の王運天先生(当会の名誉副会長)及び助手郭建中氏(当会の名誉理事)の二人三脚で、王蘧常先生が88人宛てに送った526通の殆ど章草で書いた書簡を編纂したものである。章草を学ぶ最高の法帖であると言っても過分では無い。 |
蘧草法帖出版の記事 |